外国人は社会保険に入らなくてもいい？

外国人と労働関係法令

外国人スタッフを雇用についてぜひ知っていただきたいことがあります。

それは、日本で働く外国人にも労働関係の法令は適用される、ということです。

外国人だから労働基準法は関係ない、という理解は間違っています。

また入管法でも「日本人が働く場合と同等額以上の報酬」が求められています。

これは同じ職種、同じキャリアの日本人と同等の給与額や昇給の機会を与える、ということで、日本人と同等の扱いをする必要があります。

外国人と社会保険

社会保険の適用を受けている事業所で就労するのであれば、外国人スタッフも社会保険に加入する必要があります。

健康保険は万一のときに必要なものですし、外国人本人も加入を嫌がることはあまりないでしょう。

しかし年金については、いずれ帰国するだろうし加入したくないと言われるケースもあるようです。

年金については脱退一時金という制度もあり、帰国する場合も手続きをすれば支払われます。

また最近では永住申請でも各種税金や年金の支払いをキチンとしているか、が求められるようになりました。

多くの外国人は一定期間日本で暮らすと永住ビザが欲しいと思うようになります。

そのときに税金等の支払い状況を確認すると、年金が未納だったことが分かり、すぐに申請できず、しばらく待たなければならなかったり、最悪の場合は断念することもあります。

もし本人が加入したくない、と言っても、上記のような理由を説明いただき、加入させるようにお願いいたします。